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第0章 姫の逃亡劇(4)

【七瀬】

「イオンさん、ちょっとええ?」

【イオン】

「七瀬さん。一体、僕を呼び出して何を企んでいるのですか?」

【七瀬】

「もう怖い顔せんといて。お互いの利益になる事やけどな、グローヴァー家当主を暗殺して欲しいんや。」

【イオン】

「何故、僕の利益の事を部外者が知っているのでしょうか。」

【七瀬】

「シュヴァルツ王国復興の為や。イオンさん、一役買ってくれへん?」

【イオン】

「タダでは出来ませんね。」

【七瀬】

「現金な奴やなあ。まあええ、金ならぎょうさんあるで。これでどうや?」

【イオン】

「これだけのお金の出所が知りたいですが、まあ良いでしょう。」

【七瀬】

「イオンさん、おおきに。」


【七瀬】

「ダニエル様、あんさんも悪い奴やな。人殺しするんやもん、それなりの対価が必要やで。」

【ダニエル】

「ああ、分かっているよ。」

【ダニエル】

「僕には使命がある。シュヴァルツ王国を一刻も早く再建しないと、ね。」

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